社会就労センターパイ焼き窯の事業概要

-就労支援型授産施設-

    特徴 − 必要性が高く、かつ他施設にないサービス分野を担う −

    目的    利用者の経済的自立・社会的自立を支援する

  • @ 作業を通じて、障害の改善・諸能力の回復と症状の軽減を図る
  • A 自立生活を営む上での達成課題の明確化を図り、課題の達成を目指す
  • B 地域自立生活への自信と楽しさを獲得する
  • C 経済的自立・社会的自立の誇りを獲得する


「社会就労センターパイ焼き窯」の事業概要

設置主体 : 社会福祉法人はる
場所 : 東京都世田谷区等々力2丁目36番13号
種別: 精神障害者通所授産施設
開設: 2002年4月1日
定員: 30名
利用者の条件: 一般就労を目指している者で、
・ 精神科に通院し、服薬が自己管理でき安定している。
・ 週3日以上、通所・就業でき、作業に適応できる。
・ 地区担当保健婦、または医療スタッフの紹介がある。
・ 概ね18〜50歳を対象とする。
利用の手続き: 見学→申込書提出→面接→試行期間→面接→受入会議→入所決定
利用期間 : 原則3年以内
利用料 : 月額2,500円

1 授産活動(日常活動)

☆焼菓子の製造・販売グループ

定員: 20名
職員: 「パイ焼き窯第二作業所」の自主運営開始
工賃: 基本的には各人の能力に応じて。生産額(売上額)の1/3。
作業メニュー: ・ 焼き菓子製造
・ 包装、出荷
・ 配達
・ 販売(主にバザー)
・ 商品、原材料の管理(パソコン)
・ 道具の洗浄、整理
上記の内、3項目以上、一定以上の能力で作業できる人

☆施設管理・外部清掃委託グループ

定員: 5名
工賃: 施設管理予算 + 外部清掃委託料より算出
作業メニュー: ・ 施設内清掃
・ 施設外回り清掃
・ 区立公園清掃(1ヶ所)
・ デイホーム等々力清掃
・ 施設内設備、インテリア関係
* 施設内清掃は専門業者との提携により、独自のライセンス取得が可能。資格取得者には就労の道を確保する。


☆調理グループ

定員: 5名
工賃: 売上より算出
作業メニュー: ・ 利用者、職員、施設見学者の昼食作り
・ 玉川総合支所弁当・受注・配達
・ イブニングケアに伴う夕食作り
・ ケータリング、パーティー対応の料理作り
・ 道具、設備の洗浄と管理
・ 給食日常点検記録記入
* 調理師の指導のもと、毎日実習する。

2 生活支援活動

コミュニケーション

  • ・ メンバー会議において、行事・工賃・作業等について発言、進行、合意、否定、協力等を学ぶ
  • ・ 作業、休憩、余暇、行事等の中で、快い人間関係や距離を学ぶ
  • ・ ボランティア、実習生との関わりで、技術や社会の風を伝え合う

一般社会の実態

  • ・ レクリエーション活動: 年間10回の行事を多彩な分野で組み、視野や知識を広げ、行動の取り方を学ぶ
  • ・ サークル活動:パソコン、ガーデニング、スポーツ、絵画、麻雀
  • ・ 通所利用以外の時間帯での交流や社会体験を豊かにする活動:ハイキング、グループ旅行、食事会、鑑賞会等
  • ・ 近隣とのおつきあい、冠婚葬祭・お見舞い出席時の身だしなみやマナーなど、機会を生かして社会常識やマナーを体験する

情報

  • ・ 社会情勢への関心を高めるー話題提供
  • ・ 精神保健福祉関係の法律・制度・動向について、学習の場をタイムリーに設定する
  • ・ より快適に暮らすための生活情報を提供する
  • ☆ 相談:利用者の様々な問題・悩みの面接相談を実施
  • ☆ 顧問医と相談しながら、医療関係者や保健婦との連携をとる
  • ☆ 生活リズム、食習慣、衛生、身だしなみ、対人関係のアドバイス
  • ☆ イブニングケア一人暮らしの人の夕刻不安解消へ
  • ☆ 一人暮しの夕食サービス
  • ☆ 住まい探しの手伝い
  • ☆ 年金・手帳等制度利用の手続き援助

3 就労訓練

訓練の流れ(職能訓練型)

  • @ 評価 − 技術・体力・社会性・ADL等
  • A 訓練 − 授産機能を活用して、焼き菓子製造、調理、清掃、パソコン、接客、ファイリング等
  • B 外勤訓練
  • C ジョブコーチ機能
  • D 就労学習会

具体的な支援内容

  • ・ 就労計画面接(評価、修正、立案)の実施―年2回以上
  • ・ 就労計画に基づいた実習(パイ焼き窯の授産活動、他施設、訓練制度)を提供
  • ・ 東京障害者職業センター・ハローワークへの同行
  • ・ 職場(事業所)開拓  ― 特に、清掃業・外食産業・調理・菓子製造業・配達分野の事業所開拓に力点をおく
  • ・ ジョブコーチ
  • ・ ワークシェアリング制度(勤務時間調整―1つの仕事を2人で担当)の開拓
  • ・ 体験実習を受け入れてくれる企業・公的機関の開拓
  • ・ 就労学習会 ― 毎月1回実施
  • ・ アフターケア ― 就労中のOB相談・交流
  • ・ 厚生労働省の雇用・訓練諸制度の活用 (交渉、利用、事務手続き、当事者援助、企業の苦情対応)
  • ・ 運転免許所持者への運転練習
  • ・ パソコン教室実施

想定している就職先

1. 焼菓子の製造・販売グループ

  • 1)菓子部門はこれまでの実績通り、能力・体力を育成する一手段として実証されている  
     よって、この職種でない就職先(スーパーの品出し、工場の検品・包装 など)
  • 2)洋菓子、パンの製造業(工場化されている大手企業のパート)
  • 3)焼き菓子重視の小規模店舗でのパート(製造・包装・配達部門)
  • 4)社会就労センターパイ焼き窯への就職(菓子職人としての雇用関係)

2. 施設管理・公園清掃グループ

  • 1)通所訓練中の派遣先へ移行
  • 2)実質的な作業能力を生かし、ハローワークや求人広告を通じて清掃業へ

3. 調理グループ

  • 1)給食・弁当の製造部門でのパート(病院の食堂、学食、老人給食等)
  • 2)作業がマニュアル化されている外食産業(フランチャイズ店、ファミレス、居酒屋等)でのパート

4 短期就労訓練事業

世田谷区施設サービス課、障害者支援情報センターと連携して就労支援モデル事業を実施。 対象:外部就労希望者

訓練の流れ(職能訓練型)

  • @ 評価 − 技術・体力・社会性・ADL等
  • A 訓練 − 授産機能を活用して、焼き菓子製造、調理、清掃、パソコン、接客、ファイリング等
  • B 外勤訓練
  • C ジョブコーチ機能
  • D 就労学習会

システム図

5 その他活動

☆地域啓発活動:地域交流事業

  • ・ ボランティア関係者との調理実習などの交流事業
  • ・ 精神保健講習会・研修会の開催
  • ・ 住民サークル交流事業
  • ・ 尾山台商栄会理事

☆ 地域諸機関ネットワークとの連携

  • ・ 玉川地域精神保健福祉ネットワーク
  • ・ 玉川地域障害者・高齢者・母子等福祉機関ネットワーク(玉フェス)
  • ・ 玉川保健と福祉のつどい
  • ・ 地域生活支援センター協議会活動

☆ 実習生指導

  • ・ 日本福祉教育専門学校 (PSW養成校)
  • ・ 都立広尾看護専門学校 (看護士養成)
  • ・ 日本赤十字看護大学 (看護士養成)
  • ・ 労協センター事業団 (ホームヘルパー養成)

☆ 福祉団体会員活動

  • ・ きょうされん (本部、東京支部)
  • ・ 東京都授産連
  • ・ 世田谷区授産連
  • ・ 精神障害者活動推進連絡会
  • ・ 世田谷区精神障害者対策連絡協議会

☆ 家族会の支援